アイドルオタクはきもいのか?

アイドルに最近少しハマっていて、そのハマり方が少しキモいとご好評いただいたので、少し考えることにした。

 

アイドルが好きなことがきもいのか?

一般のイメージから考えてみる。

女性を見て美がどうたらとかいうのは社会一般であまりキモいと言われないような気がする。

でもアイドル好きのおっさんはキモい。メイドカフェとか行くおっさんもキモい。

 

何が違うのか。

上の女性美を語るような人はきっとTwitterとかのプロフィールに自分が一眼レフを構えているところをモノクロにした写真を使っているに違いないし、普段はニット素材のタートルネックを着ているんじゃないだろうか。それに対して我らがアイドル好きのおっさんは、お花とかのスタンプで装飾したアイドルの画像をプロフィールにしているだろうし,太極図をモチーフにした白の半袖tシャツに皺皺の七部丈カーキズボンを履いていて靴は黒の運動靴、その中からかなり長めの黒靴下を引っ張って履いているんじゃないだろうか。

 

なんと言うか、上の人はお洒落な感じがするし、少なくともアイドル好きなおっさんより清潔感がある。そして多分、フェミニスト写真家は妻帯者だがアイドルおっさんは独身だ。

 

単純にそれだけなんじゃないか?いい歳こいて結婚もせずにアイドルに入れ込む割には清潔感がないその状態がキモいんじゃないのか?

 

では若い人がアイドル好きなのはどうか?

例えば、CDとかも買っているし写真集も買っているけど、それが他のものとうまく同居しているアイドルオタと、部屋全体が好きなアイドルのポスターで埋め尽くされたようなアイドルオタ、どっちがキモいかと言われたら、後者だろう。常に見ていたい、囲まれていたいと言うのはわからなくもないが、部屋全体となると話は別だ。なんだか異常な性癖のように感じてしまうのだ。

 

ではライブシーンではどうか。

ロックのライブとかで手をあげたり飛んだり、コールしたりと言うのは、キモいとまでは言われないかもしれない。でもアイドルのライブで超絶可愛い〇〇たん!とかコールを野太い声が言うのを聞いてキモいと感じる人はいるだろう。まず、超絶可愛いと言う言葉がおそらくキモいのだろう。そして、〇〇に「たん」をつけるのもキモい。

例えば、直接目を見て女性にたいして「たん」をつけないし、超絶可愛いと言わないのだ。イケメンが壁ドンをして「超絶可愛い」と言うなら、「本当に可愛い」と言ったほうがキュンとくる気がする。超絶という単語の持つ、オタク特有の周りのことなんてどうでもよくなっちゃってる感がよくないのだ。ある種の狂気を含んだ物言いである。

 

結局ファンというのは、その人に対して好意を持つことだと思う。特にアイドルは、モデルや歌手とは違って、いろんな方向からその人を眺めるので、なぜ好きなのか明確にいうことができないかもしれない。でも確実に言えるのはその人がテレビに映るだけで嬉しいし、ブログが更新されれば大喜びで、ライブなんて見た日には興奮でその感動を書き連ねたくなるということだ。つまり、その人を見ているだけで嬉しくなってしまう、活躍すれば尚更嬉しいというように相手に対して強い好意を持っているのだ。

 

このファンになるということ自体は問題はないと思っている。もし問題ならこの世の何か趣味がある人全員がキモがられないと、アイドルオタが報われない。ではなぜアイドルオタだけがキモいのか。

それは熱狂しているというところにある。今まで言った若者のオタやライブシーンのオタは正直いい歳こいた男がやることをしているとは思えない。そこにあるのは一種の狂気性である。握手会にアイドルの表題曲の衣装ににた服を着ていくのも、それが女の子ならいいが、世間から見れば普段おしゃれに気を使わないようなおっさんが変な格好をしているに過ぎないのだ。これは一つの狂気で少し怖い。ストーカーと同じような怖さがある。社会の常識というものをものともしないのだ。やはりそう言った行為は普通の人から見て痛い、ないし恥ずかしいものであるのだ。

 

アイドルが悪いのではない。ファンの振る舞いが悪いのだ。恥ずかしいことは普通に恥ずかしいのである。アイドルファンはそう言った部分のリミッターが飛んでしまっている人が単純に多いのかもしれない。

 

今までのアイドルオタのイメージによって我々アイドルファンは固定概念としてキモいと見られがちである。だからこそより一層TPOをわきまえた行動が求められるし、清潔感というのも大事になってくると思った。

 

一つアイドルファンを擁護しておくと、ライブのあの野太いコールは、実際にやってみると楽しい物なので許してあげて欲しい。これは野球の応援と同じような気がする。また変な格好をするのもアイドルを喜ばせたいからなのだ。これはラジオに面白いメールを書いて読まれて、笑ってもらえたら嬉しいというのとおんなじので許してあげて欲しい。

ただそれをおっさんがやるからダメだ。普段は大真面目そうな顔してるのに、ライブになると急に人が変わったように大声を出したりするからダメだ。ちょっと恥ずかしいことをしたいなら、普段を変えることだ。別にいいじゃないかというかもしれないが、別にいいじゃないかぐらいのことなんだから別にいいじゃないか。半袖Tシャツを開襟シャツにしてみるとか、皺皺七部カーキズボンをサイズのあった黒綿パンにしてみるとか、長い靴下を短くしてみるとか、そういうのでいいのだ。普段から少し笑顔を多くしてみるとかそういうのでいいのだ。あなたがアイドルに接するように普段の相手にも接してみればいいのだ。

 

(自分が言ったことだけど、アイドルに接するようにみんなが相手にも接するようになったら、面白いな…)

 

握手会がおしゃれさんばっかになることを願って、お洒落に関する本に乾杯。